会長挨拶


会長:篠田 裕介|第14回日本がんリハビリテーション学会学術集会

この度、第14回日本がんリハビリテーション学会学術集会を、2026年2月28日(土)より3月1日(日)に、高崎市のGメッセ群馬で開催させていただくこととなりました。

日本では高齢化がすすみ、がん患者の数は年々増加しておりますが、一方で診療技術や治療の進歩に伴い生命予後が改善しております。そのため、長期生存が可能ながんサバイバーの数が増加し、ADLやQOLを維持することがますます重要になっています。がん対策基本法でも、がん患者の療養生活の質の維持向上、雇用の継続、学習と治療の両立などが目標として掲げられており、患者の状況に応じた良質なリハビリテーション治療の提供が求められています。

本学会は、がんのリハビリテーション診療に携わる医療関係者が一堂に会し、臨床上の課題や日頃の研究について発表し議論する場で、がんのリハビリテーション診療に携わる多種職間で情報を共有し交流を深める場として、大変重要な役割を果たしています。本会はこれまで研究会として活動してまいりましたが、その重要性を鑑み、2025年度より学会としての活動を開始しました。本学術集会は、その初回の学術集会として開催する運びとなりました。

それに伴い、今回のテーマは「原点回帰」といたしました。がん患者のリハビリテーション治療の重要性を基本に立ち戻り、再確認し、今後この分野がより発展していくための布石にしたいと考えております。本会では、がんのリハビリテーション診療の第一線で御活躍されている著名な講師の先生方に、ガイドライン改訂版のポイント等、最新の情報をご提供いただく予定です。

是非とも、多くの先生にご参加いただき、熱い議論ができることを期待しております。高崎でお会いできることを楽しみにしております。よろしくお願いいたします。


2025年5月

第14回日本がんリハビリテーション学会学術集会
会長  篠田 裕介
埼玉医科大学病院 リハビリテーション科 教授